〈パトリック・モディアノ〉ノーベル文学賞受賞作家、幻の邦訳が待望の復刊!

2015年1月31日発売

嫌なことは後まわし

人生には奇妙な出会いがよくあるものだ。

嫌なことは後まわし 表紙

少年時代の「ぼく」が一時期だけ預けられたパリ郊外の家。そこを出入りしている何人かの奇妙な大人たちは、みんなとても親切にしてくれた。小さな弟と城館を探検したり、秘密の水車小屋へ行ったり、豆自動車に乗ったり……。でもある日、そんな毎日が突然終わりを迎える。

根岸 純 訳 ISBN9784908059070 本体1,700円(税別)

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廃墟に咲く花

一九三三年四月二十四日、若い夫婦が自殺した。その理由はいまも謎のまま──。

廃墟に咲く花 表紙

十一月のその日曜の晩、ぼくはラベ・ド・レペ通りにいた──。ふとよみがえる、ある事件の記憶。若い夫婦の心中と謎めいた二組の男女。パリの街をさまよいながら、いつしか「ぼく」は事件の足跡をたどっていた。著者渾身の自伝的傑作。

根岸 純 訳 ISBN9784908059087 本体1,800円(税別)

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著者プロフィール

パトリック・モディアノ(Patrick MODIANO)

1945年パリ郊外に生まれ、68年、22歳のときに発表した “La Place de I’ Étoile” で鮮烈なデビューを飾る。3作目の『パリ環状通り』(72)でアカデミー・フランセーズ小説大賞を、6作目の『暗いブティック通り』(78)でゴンクール賞を受賞。時間の錯綜を巧みに操る手法で、独自のミステリアスな作品世界を構築、フランスを代表する作家の一人として高く評価されている。2014年ノーベル文学賞受賞。

根岸 純(ねぎし じゅん)

1948年東京新宿生まれ。
1977年明治大学大学院博士課程単位取得退学。フランス文学専攻(ヴィクトル・ユゴー研究)。現在明治大学講師。訳書にユゴー著『美男と美女の伝説』がある。