『犬に名前をつける日』ノンフィクション映画化原作 山田あかね著

「名前があるということは、誰かがその犬に責任を持つということ。」これは、一頭の犬を亡くしたごく普通の犬好きが、犬のために人生を賭けた人たちと出会い、自分でも何かできると気づくまでのすべて、本当のお話です。
2015年10月30日発売 本体1,400円(税別)
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あらすじ

著者は、愛犬のゴールデンレトリーバー「ミニ」を犬のガンで亡くす。
いくつもの動物病院に連れまわし、あげくにはガンに効くと噂の水を飲ませようしたり、ヒーラーにパワーを送ってもらったりするなど、とにかくやれることは何でもした…つもりだった。
気力を失い、何もやる気が起きない中、ふと思い立ち、ゴールデンレトリーバーのルーツを探るため、イギリスを旅行する。そこで犬の保護施設や動物病院などを見学しながら、あまりに独りよがりだったミニへの治療法や、過剰なまでに悲しみに囚われていた自分を振り返るうち、日本には助けを必要としている犬が他にもたくさんいる、ミニの死を無駄にしないよう、私にもできることがあるはずだと気づく。それは、犬の映画を撮ることだった|。
ノンフィクション映画化原作。

山田あかね

著者プロフィール

山田あかね (やまだ あかね)

東京生まれ。映画監督、作家、テレビディレクター。
1995年に小説『終わりのいろいろなかたち』で文學界新人賞佳作受賞、
2003年に『ベイビーシャワー』で小学館文庫賞受賞。
2010年には自著『すべては海になる』を監督し、映画化。
主な著書に『まじめなわたしの不まじめな愛情』(徳間書店)、『しまうたGTS』(小学館)、馬の命をテーマにした『もしも、この世に天使が。青の章』『もしも、この世に天使が。白の章』(講談社)などがある。
「むっちゃんの幸せ 福島の被災犬がたどった数奇な運命」(2014年9月、NHK)、
「生きがい 千匹の猫と寝る女」(2015年3月、フジテレビ)などのドキュメンタリーも数多く演出。
保護犬(ハル、ナツ)と暮らす。

本に登場する動物保護団体

ちばわん

殺処分ゼロを目指し、関東を中心に活動する動物愛護団体。
250名を超えるボランティアを擁し、ブリーダーからの犬猫の保護、
地域猫の不妊・去勢活動、犬猫の譲渡会などを行う。
これまでに約5000匹の犬猫を救っている。

犬猫みなしご救援隊

広島県を本拠に栃木県を活動拠点とするNPO法人。
「終生飼養」と「譲渡活動」を基盤に伴侶動物の救援活動を行っている。
2011年の東日本大震災発生時には4日後に被災地に入り、福島原発20キロ圏内から犬猫やその他の動物約1400匹を救い出した。