著者は、愛犬のゴールデンレトリーバー「ミニ」を犬のガンで亡くす。
いくつもの動物病院に連れまわし、あげくにはガンに効くと噂の水を飲ませようしたり、ヒーラーにパワーを送ってもらったりするなど、とにかくやれることは何でもした…つもりだった。
気力を失い、何もやる気が起きない中、ふと思い立ち、ゴールデンレトリーバーのルーツを探るため、イギリスを旅行する。そこで犬の保護施設や動物病院などを見学しながら、あまりに独りよがりだったミニへの治療法や、過剰なまでに悲しみに囚われていた自分を振り返るうち、日本には助けを必要としている犬が他にもたくさんいる、ミニの死を無駄にしないよう、私にもできることがあるはずだと気づく。それは、犬の映画を撮ることだった||。
ノンフィクション映画化原作。