「あんなに人を好きになったのは、最初で最後かもしれない」

35歳以上のための甘くて苦い恋愛小説!

あの日、あの時、あの場所から 水沢秋生

「高校をサボって公園」「使い捨てカメラ」「彼女の家に電話」「フレディ・マーキュリーの訃報」「桜木花道」「阪神大震災」「カルティエの三連」「内定取り消し」「彼からの手紙」「売れっ子音楽プロデューサー」「ITベンチャー」「夜景を見ながらプロポーズ」「叶わなかった夢」「これから先の25年」

これらの言葉に引っかかるものを感じた人は、必ず好きになる小説です!

Amazonで購入
誕生秘話

書店員さんからの感想の声

どストレート、豪速球ど真ん中の恋愛物語。
恋バナなど、とうの昔に卒業した筈の
私が断言してしまおう。
恋愛小説界に金字塔!
「ロミオとジュリエット」や「君の名は」よりも、
キュンキュンさせられる事間違い無し!

水沢秋生さん、伊達にモテ男じゃない。
男女の心の機微をこれでもかと云うくらいに、
みずみずしく描き出して、本当に圧巻。

恋を知らない人も、恋をしたい人も、
愛を卒業した人でさえ、心を鷲掴みにされるだろう。
いやもう、恋がしたい!

さて、もう一度、読み返してみようかな。
やはり、あの人の曲を聴きながら。

時間が大きな円を描いて
戻ってくる
のを感じながら。

(大垣書店豊中緑丘店 井上哲也様)

僕の彼女への思い。
彼女の僕への思い。
たくさんのみんなの思い。
みんなへの思い。
思いがあふれる物語。

(くまざわ書店 東浦和店さま)

これは誰かの恋の物語であり、
これは身近な誰かの物語のような2人の人生を
身近に感じる作品でした。
いつのまにか2人を応援しました。
過ぎ去っていく年代に共感し、
2人の人生が重なるようで重ならない時間を
もどかしく思いながら、
実際はこんな感じだよねと相づちを打ちました。
2人がうまくいってくれと切に願いました。

(丸善岐阜店 大野さま)

いいね! いいね!! イイネ!!! 
読後感です。
2人並んだショットで終わらせなかったのが
オシャレでした。
読者ひとりひとりのイメージの中で
ハッピーエンドにできたことが、
余韻をより持つことができたように思います。
伏線を引いて、必ずそこにたどりつく。
読み手を、次は? 次は? 次は? と
早く読み進めたい衝動に駆り立てて、
落とし穴に落としてみたりして、
場面、場面で音楽が鳴る……。
作者指定の音を読者が共有できる(スマホ時代)。
古くて新しいジェネレーション、
青春と青春を終えた若者たちの愛の形。
今も昔も……あるあるだけどセリフが古くなく、
楽しんでいっき読みできました。

(明文堂書店 氷見店 林ひとみさま)

「胸を焦がすような熱い感情」ではなく、
コーヒーの香りとともに静かにゆっくり、
でも確実に“幸せ”に向かっていく姿に
切なくなります。
私の人生もこんな風に
ステキな作品にしてくれないかなあ、
なんて思ってしまいました。

(岩瀬書店 富久山店 吉田彩乃さま)

純粋な高校生カップルが
成長していく姿を描いたラブストーリー。
裕福ではないが穏やかな両親の下で育った少年と、
裕福だが少しギクシャクした両親の下で育った少女が出会い、別れ、成長しながら、
交差しそうで交差せずに年月を経ていく様は、
大きく感情を揺さぶることはないが、
どこか自分でも経験したような
感情のゆらぎを起こしていきます。
誰もが経験するような日常と、
したくなかったであろう経験と選択が
行き着く先は……。

(明林堂書店 南宮崎店 PNとどさま)

プロローグ

1990年。

ポール・マッカートニーと
ローリング・ストーンズがやって来て、
トム・クルーズとニコール・キッドマンが結婚した。

ジョニー・デップとウィノナ・ライダーは婚約し、
中東で戦争が起き、
マイク・タイソンがマットに倒れ、
桜木花道はバスケを始めた。

1990年。

高校1年生の僕は本を読み、音楽を聴き、
授業の間に居眠りをして、日常を生きていた。

1990年。

色々なことがあった。

でも、僕にとって大切なことはたったひとつだけ。

僕は彼女に出会った。

でも、それを僕が知るのはずっと後。

本当に、ずっと後になってからになる——。

誕生秘話

著者プロフィール

水沢秋生

1974年、兵庫県神戸市生まれ。
出版社勤務などを経てフリーライターに。
2012年、第7回新潮エンターテインメント大賞を受賞した
『ゴールデンラッキービートルの伝説』でデビュー。
青春の残酷さと美しさを描いた傑作
『プラットホームの彼女』が話題となる

あの日、あの時、あの場所から

水沢秋生

本体 1,600円(税別)